Plexのストレージは、3つの領域に分けて考えましょう。HDDには大容量メディア、SSDには遅延の影響を受けやすいサーバー状態、バックアップには復旧に十分な履歴を保持できる容量を割り当てます。
ドライブの表記容量ではなく、使用可能なHDD容量から考える
メディア層には、保持する予定のライブラリ、その増加分、保護に必要なオーバーヘッド、空き容量の予備を収められる容量が必要です。ドライブに表示されたテラバイト数は、保護構成後に使用できる容量と同じではありません。
ホームサーバー向けの使用可能容量モデルでは、ドライブ数、パリティ、ファイルシステムのオーバーヘッド、空き容量の予備、スナップショット用の容量を分けて計算できます。保護構成後に残る容量を基準に購入できるため便利です。
現在のメディア容量、現実的な年間増加量、次回の移行時期を見積もりましょう。その時期まで使い続けても作業用の空き容量が残るよう、十分な使用可能HDD容量を確保し、初日からすべてのベイを埋めないようにします。
SSD容量はPlexの状態データに合わせる
Plexのデータベース、メタデータ、アートワーク、コンテナの状態データは、大容量の動画ファイルよりも低遅延の恩恵を受けます。そのためSSD層には、メディアライブラリ全体の容量ではなく、アプリデータの増加に備えた余裕が必要です。
大きな実用上の違いが現れるのは、ランダムアクセスの保存先を機械式ストレージから移したときです。SSDとHDDのランダムアクセス性能は、HDDでも十分なシーケンシャルなメディア再生性能よりも、アプリデータ用SSDを購入する強い理由になります。
現在のPlexデータディレクトリの容量を確認し、インポート、サムネイル生成、メタデータの増加後にどれだけ増えるかを測定します。その状態データと一時作業用の領域を十分に残せるSSDを選び、別のワークロードで必要とされない限り、メディアまでオールフラッシュ化するための費用は避けましょう。
バックアップ容量は1コピー分ではなく履歴分を確保する
バックアップ先をライブデータと同じ容量にすると、世代、変更されたファイル、今後の増加分を保存する余地がなくなります。必要な容量は、何を保護するか、古い状態をどれだけの期間保持するか、メディアとPlexのアプリデータで異なる保持ルールを使うかによって決まります。
古いコピーを復元できて初めて、復旧計画は信頼できるものになります。定期的な復元テストを行えば、追加したバックアップ容量が、検証されていないスナップショットの集まりになるのを防げます。
視聴履歴やメタデータが重要な場合は、Plexの状態データをより高頻度で保護します。そのうえで、メディアライブラリに完全な二重化が必要なのか、パリティとオフサイトコピーで十分なのか、別の復旧方法を採用するのかを決めましょう。バックアップ層の費用は、ライブデータ用の容量とは分けて見積もります。
次に必要になる拡張を見据えて余裕を確保する
空きベイの数や大容量ドライブは、予想される移行時期を先送りできる場合に役立ちます。ただし、ライブラリの増加が緩やかで、別の理由で先に筐体を交換するなら、必ずしも価値があるとは限りません。
メディアライブラリの増加は急速に変わることがあるため、既存のメディアライブラリ増加計画も、現在のフォルダー容量だけでなく、容量を決める際の要素に含めるべきです。
HDD層が次の計画済み移行時期まで対応でき、SSD層にアプリデータ用の余裕があり、バックアップ層が選択した復旧履歴をカバーできるなら、そこでアップグレードを止めます。それ以上の容量は任意であり、最低限必要な基準ではありません。
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